sinnrisiK's blog

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教員から転職します。その中で感じたことを呟きます。

カウンセリングは相談とは違う

 僕自身も学んでいく中でなるほどと思わされました。確かに,「カウンセリング」という言葉と「相談」という言葉は同義の言葉として捉えがちです。ですが,カウンセリングの第1人者と言っても過言ではない河合隼雄さんの著書にこう書かれていました。


・相談とカウンセリングの違い
相談=自分お悩みを聞いてもらって,アドバイスをしてもらう
カウンセリング=忠告しても治らない人を自分で自分の問題に気づいてもらう

 

なるほどと思いました。そして,思っている以上にカウンセリングって難しい,もどかしい…。それを選んだのは自分自身でもあるけど…。なかなか大変な道になりそうですが,頑張りたいかなと思います。以下は自分なりに大事だと思うことをアウトプットとして書き残しておきます。もし皆さんの中にもハッとさせられることがあればぜひ,河合隼雄さんの「河合隼雄のカウンセリング入門 実技指導を通して」をお読みください。 

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カウンセリングの実例から言えること。関わり方の支援
 
・人間にはよくなりという気持ちがあると同時に,よくなりたくないという気持ちも存在する。嫌いな人をすぐには好きになれない。
・人間には秘密がある。全部話してくれることなどありえない。
・相談に来た人が「悪い」ということと実際に「悪い」かどうかは別に考えなければいけない。→事実だけをとらえる。
・秘密を守ることはケースバイケース
・好意でやっていることこそ注意が必要。必要以上に動くと,火付け役にもなる。
・休みを必ず入れる。人子心はコロコロ変わる。解決しなくても切り上げる。
・相談は,ある程度考えを言ってもいい。カウンセリングはもうどうにもできないことから掘り下げていく。答えはどちらもわからない。よくなって自立していくことが目的。
・一緒に悩み,思いついたらとても尊敬する。
・人は会話で必ず適当なところで幕切れをする。それをせず、どこまでもどこまでも相手についていく。
・どんなに悪いことでも,ずっと聞いてみる。(精神病は別)本当にとことん否定せず聞くとそれをできる人はいない。「枠はあり,経験と同時についていく。」


実例のケースから
・ある一人から,別の関係者の悪口を相談される。その関係者がどうしても悪いと思える場合
→まずは情報を収集する。安易に一人が言ったことで動かない。判断しない。
→自分が良かれと思ったことでもほかの人は嫌なこともある
命がかかっている鵜場合は会いに行く。しかし,よほどのことがない限り行ってはいけない。慎重になるべき。
どんな悪環境の人間でも立ち上がる力を持っている。それを信じて聴く。